2000年はJASのメンバーが表舞台に登場する年!? (JASトピック 森下 修)
 

ナショナルジオグラフィック4月号に、ファンタスティックなバージバンティの写真が掲載されていた。読み進むと「日本で新発見」という。さらに読み進むと発見者、撮影、小笠原・森下修とあった。 そ〜なんです。小笠原で精進する(何に?)我らがメンバー森下さんだったのです。カメラの方も下手なプロは裸足で逃げ出すいい腕とは知ってましたが、ん〜、流石であります。
・・・と感心していると、月刊Diver5月号「中村征夫の気になる写真」というコーナーにどこかで見た裸体があるじゃありませんか。ジュゴンのような。そ〜なんです。幻の-50m男、市川和明その人の作品が顔入り、プロフィール付きで紹介されていたのです。こちらはマイアミで撮ったツインーマナティのメルヘンな作品が絶賛されておりました。目にしていない人は書店には知って立ち読みしましょう。いや、ほんと、いい絵です。そ〜いえば、あまり人を褒めない大金さんも「見かけとは違うイイ写真を撮る」と、かつて褒めてましたっけ。 そんなわけで、JASトピック第1回は「森下修のアンダーウォーターフォト&エッセイ」をお届けします。

 2000年4月号のピグミー(バージバンティ)は、数年前に海外の個体が発表されて以来、謎に包まれた種でしたが、去年日本にも棲息していたことが小笠原で初記載され話題になりました。その後、環境が明らかになると沖縄や以南諸島でも数個体発見されました。今回ナショジで特筆されていたものは、この「ピグミー騒動」にリンクされた同属の別種で個体数も極端に少なく同定もされていません。

ピグミー話は

http://member.nifty.ne.jp/KAIZIN/svga/divinfo/fish9.html

 

 1998年10月“小笠原の海で巨大マンボウに遭遇”。もともと老成すると最大でこのサイズになる事は既知種でしたが、成熟すると外洋を好むため、人間の目にふれる事は極めて稀でした。当地は鯨見物が盛んなため「外洋でボートを止め海面を眺める」といった状況が多く、発見のための条件に恵まれたのでしょう。また極めて稀に水中(ダイビング中)でも出逢う事があり、あまりの大きさからか、以前居合わせた女性ダイバーがタンクをぶつけながら後退りしていたのを覚えている。外洋性でしかも大型の個体ばかり、我々人間の極々狭いエリアでこれだけ観察されると個体数や海外(モントレー)の様に産卵に集まる場所など、期待するところであります。

マンボウ話は

http://member.nifty.ne.jp/KAIZIN/svga/divinfo/fish7.html

  1997年12月、第1回写真コンテスト特別賞「SUN with SON」。いや〜お恥ずかしい写真です。普段は新種・未記載種・稀種の記録としてしかカメラはやりませんが、こんなカットが採用されて、光栄といったところでしょう 。

 
ホウセキキントキ盆地より、一筆啓上。
 W頃から水温がグングン上昇、透明度もよくなり水の色も緑からブルーへ。5cm程のトビウオが船首から飛び出し、カツオドリがキョロキョロしだすと、小笠原も夏の衣替えと言ったところでしょうか。12月から約半年、我々を楽しませてくれた鯨達(座頭鯨)もそろそろ栄養豊富な北の海へ旅立つ季節・・・。彼等にとって今年の小笠原はどうだっただろうか?「あんなに喧しい(エンジン音)島はもう嫌だ!」なんて思ってなければいいのだが・・・などと思いつつ、今日も水平線を眺めるのでありました。そんな、水温み気持ちまで温んでいるのは小生だけで・・・隣人である魚達にとっては大切な種の保存‘繁殖’のシーズンを迎えています。(エッ貴方もそう!?それはそれは御苦労さまです。)中でも観察しやすく一番苦労してそうなのがスズメダイ(キホシ・ロクセン)で、ふだん群れで生活している奴等は産卵も一斉に行い、産卵のピークは2〜3日続く。しかし自然とは残酷なもの、一番無防備なこのときを狙って様々な魚でその一画がまるでお祭り騒ぎ状態になるのである。ハタ・オコゼ・カサゴ・ヤガラの類やカンパチ(ヒレナガ)まで真っ最中のスズメダイを狙い、ベラ・ハギ・チョウチョウウオ等がその卵を狙う・・・。中でも当地で有名なユウゼン(日本固有種・友禅)は、「ユウゼン玉」と言う100尾以上にもなる徒党を組み、卵を略奪してゆく。その様はまるでバーゲン・セールのオバサンである。そんな魚達の「騒ぎ」を傍観するのもまた、素敵な『トレーニング』なのかもしれない・・・。
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